西都市立三納小中学校6年生の修学旅行
修学旅行の受け入れのご相談
今回は、西都市立三納小中学校6年生の修学旅行について受け入れのご相談のお話を頂いたところから始まります。
とある昼下がりに、前職の同僚から紹介いただいて、修学旅行のコースの一つとしてプログラミング体験(職業体験)ができないかというご相談を校長先生を始め担任の先生方からいただきました。現在のコロナ禍の状況で県外への往来が難しく、宮崎県内での修学旅行にシフトしている学校も少なくないそうです(中止や選択制にしているところもあったり)。そこで宮崎県内で生徒達が社会勉強になって且つ思い出に残るような場所に連れていきたいという先生方のお気持ちを伺い、弊社でできることがあればと受け入れを決めました。
2020年11月26日(木)8:20〜
修学旅行の日程の一番最初ということで、中々の大役を仰せつかったなと思いながら準備を進めておりました。8時30分から90分間の受入れということで、8時20分ぐらいにはバスが到着して生徒達が社内に集まり始めました。
IT業界を知ろう!
まずは普段あまり触れることのないIT業界のお話から。弊社の説明はもちろんなのですが、学生が興味のある話題(eスポーツやYoutuberなど)を中心に将来なりたい職業などのランキングを紹介したり。
今回はドローンを使ったプログラミング体験を行ってもらう予定でしたので、ドローンがどういった場面で使われているのかという話もしました。西都市が農業が盛んということもあって、ドローンによる農業活用事例の話をしました。
- ドローンを使用した農薬散布
- ドローンを使った肥料散布
- ドローンを使用した播種(種まき)
- ドローンを使った農作物の受粉
- ドローンを使用して農産物等を運搬
- ドローンを使った鳥獣被害対策
小型ドローン「Tello(テロー)」をアプリで操作する
ここから実際にドローンを使っての体験学習になります。まずはスマートフォンのアプリで動作するところを見てもらいました。
初めてドローンを見る生徒も多く「おぉ~!」と歓声が上がりました。これをプログラムで動かすんですよ!
小型ドローン「Tello(テロー)」をプログラムで操作する
小学生の皆にはドローンを所定の位置に着陸させるプログラミングにチャレンジしてもらいました。あらかじめ基本的なJavaScriptのプログラムと環境を準備しておき離陸から着陸させるまでのコマンドをプログラミングしてもらいます。以下のようなプログラムを組みます。
コードの赤字の部分を自分達でプログラミングしてもらいました。ドローンの離陸・着陸・上下/前後左右の動作・回転・フリップといったコマンドを駆使して目的の位置までドローンを着陸させます。学生達にはプリントでコマンド一覧を渡して自分達で入力していきます。
グループに分かれてそれぞれプログラミング
説明を一通り受けたところで4〜5名のグループに分かれて、それぞれプログラミンを開始。各グループに弊社のメンバーがついてサポートしてあげながら、自分達でパソコンにプログラムを書いて行きます。
ドローンが発信するWi-Fiをパソコンでキャッチして、ドローン側に書いたプログラムを実行する命令を出します。短いプログラムですが、自分達で考えた動きをさせないといけないので、皆で移動距離やスピード、回転などあれこれ話し合いながら進めていきました。
いよいよTAKE OFF!!
プログラムも書いたところでいよいよ動作させてみることに。「H」と書いてあるヘリポートまで着地させることができるか?!
失敗!1回目の動作から移動距離や動作をどうすればいいか試行錯誤していきます。軽量のドローンなのでバランスが取りづらかったり風の影響を受けやすかったりとなかなか思うようにいかない部分もありましたが、それはそれで面白みがあるようで、何度もトライしてようやく着地できたようです。
最後に
学校行事において修学旅行は一大イベントです。それがコロナ禍にあり中止という判断をした学校もあったようです。今回受け入れをさせていただいた学校は中止ではありませんでしたが、県外に行かないという制約の中、先生方が少しでも思い出に残る修学旅行にという熱意を感じお受けいたしました。プログラミング講座の体験を通して少しでも学生達が「プログラムは面白い!」と感じてもらえたのであれば幸いです。
宮崎県内の学校ではITに関する取り組みが進んでいない印象です。来年は修学旅行に限らず、出張講座など積極的に行ってプログラムに触れる機会を沢山作れたらと思っています。